運動の頻度については、こんな研究が。65歳以上の高齢者で、運動の頻度が週3回以上の人と、週3回未満の人を比較すると、約6年の経過観察において、週3回以上の方が認知症の発症リスクが38%低かったそうです。
ただ、運動が苦じゃない人は「認知症予防に」などと言われなくても、すでに何らかの運動をしていますよね。一方、苦手な人は「運動がいい」とわかっていても、なかなか行動に移せない。
性格にもよりますが、運動習慣がない人は、1人で黙々とマシンを使うようなスポーツジムは、向いていないかもしれません。最初は、仲間と楽しく行えるものがお勧めです。史跡散策、ハイキング、登山なども立派な運動。ネットで検索すれば、中高年で運動が苦手な人でも楽しんで参加できるサークルがいくつもヒットします。
冒頭で紹介した「ラクティブ」や「シナプソロジー」も仲間と一緒に行うタイプのもので、参加者の皆さんは「間違えた!」「うまくできない!」などと盛り上がりながら楽しんでやっていますよ。
第一人者が教える 認知症のすべて
定期的かつ長期的な運動は認知機能に良い影響をもたらす
週3回以上運動している人はリスクが38%低い