手首近くの腕の動脈と静脈をつなぎ合わせて血管を太くする手術で、局所麻酔で2時間前後で終了します。
内シャントが作製されてから、実際に使えるようになるまで約1カ月ぐらいかかります。
なお内シャント作製後は、作った方の腕で重いものやカバンを持たない、シャントがある腕をぶつけないなど日常生活でいくつか注意するべき点があります。
患者さんから「血液透析中は気分が悪くなるって本当ですか」という質問を受けることがあります。人によりますが、なりやすい方はいます。原因は、血液透析中の血圧低下にあります。
「血液透析をすると、顔色が黒くなる?」というのも、よく聞かれる質問。この答えはノーです。
30~40年ほど前の透析患者さんは、「黒くなる」ことがありました。腎機能が低下しているため、腎臓から作られる血液を作るホルモンが低下しており貧血に陥りやすい。そのため、輸血を行うことが多く、その作用で顔色が黒ずんでしまうことがあったのです。
健康長寿のカギは腎臓にあり