Dr.中川 がんサバイバーの知恵

29歳の女流棋士・堀彩乃さんが舌がん罹患 2週間以上の口内炎は専門医へ

舌の両側の違和感が2週間以上続くようなら…

 このようなことに注意しながら早期発見できれば、食べる、しゃべるといった舌の機能を維持することができます。それがステージ2まで。この段階なら、手術でも部分切除が可能で、後遺症も限定的です。さらに放射線の小線源治療なら、切除しないので、より後遺症が少なくなります。

 舌がんは、専門医なら比較的容易に診断がつきますが、今回のケースのほか、タレントの堀ちえみさんも当初に一般の歯科医の受診で見落としがありました。「2週間以上続く口内炎は専門医で」を頭に入れておいてください。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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