テレワークでリスク増…運動不足な30~40代は「変形性膝関節症」に要注意

変形性膝関節症はデスクワークの人に多くみられる

 一般的に50代以降に多くみられ、竹谷内医院では60~70代が中心で、男性に比べて女性に多いという。日本整形外科学会の報告でも、男女比は1:4で女性に多い。

 男性に比べて筋力が弱いことや、女性ホルモンが関係しているといわれているが、医学的に理由は完全に明らかにされていない。

「ケガをしていないのに膝に痛みを感じたり、膝の内側が突っ張るような違和感がある場合には、変形性膝関節症の可能性があります。特に段差の大きな階段を下りるときに痛みがより出やすいのが特徴です」

 また、近年ではライフスタイルの変化により、運動不足な人が増えたことで30~40代で発症するケースも珍しくないという。若くても膝に痛みや違和感を感じた場合には、初期段階の可能性があるため注意が必要だ。

 治療法は一般的に消炎鎮痛薬を処方し、症状が重い場合には膝関節内にヒアルロン酸注射を行う。痛みを抑えながら大腿四頭筋強化訓練や関節可動域改善訓練を行い、クリニックによっては、ホットパックで膝を温める物理療法を行うところもある。

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