テレワークでリスク増…運動不足な30~40代は「変形性膝関節症」に要注意

変形性膝関節症はデスクワークの人に多くみられる

「変形性膝関節症が悪化して、痛みで歩くのがつらく日常生活で困っている患者さんには最終手段として人工関節手術を検討します。特に60~70代の患者さんに多いです。手術直後は膝が硬くなりやすいので、リハビリが重要です」

■筋トレで予防・改善できる

 発症が増える中高年はもちろん、テレワークで運動量が減っている人は、膝の痛みに苦しまないためにも予防に努めたい。

「変形性膝関節症の発症予防には、筋トレが最も有効です。具体的に、ウオーキングやジョギングなどを1日30分、週3回行うといいでしょう。また、自宅でできるスクワットも効果的です。5秒かけてゆっくりと腰を下ろし、5秒かけてゆっくり上げる動作を10回で1セットとして、3セット繰り返します。おしりを後ろに突き出しながら椅子に座るイメージで行いましょう。このとき膝がつま先より前に出ないよう、注意してください。膝は荷重関節なため、すり減りを完全に防ぐのは難しいですが、筋トレを行うことで痛みが出ても軽減させられます」

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