「息切れや動悸があっても、それが軽ければ徐々に体が慣れてしまい、症状を感じなくなるケースもあります」
■高血圧、肥満、糖尿病の人はなりやすい
「自分は大丈夫」と思っていても大丈夫ではない人がかなりいることが考えられる。心房細動を早期発見するには、息切れや動悸があれば程度が軽くても「年のせい」「しばらく様子を見よう」などとせず、医療機関を受診することだ。前述の通り無症状が半数近くいるので脈や心臓の状態を把握する機会を増やすことも大切。
「自分で脈を調べる(検脈)。さらに自宅で手軽に心電図を測れる家庭用心電計も売られているので、それを活用する」
検脈や心電計での測定結果は記録しておき、病院を受診する際に持参するとベターだ。
「心不全、高血圧、狭心症、心筋梗塞、弁膜症がある人は心房細動を発症しやすい。心臓由来でないものとしては、加齢、肥満、糖尿病、飲酒や喫煙の習慣、睡眠時無呼吸症候群、ストレス、甲状腺機能亢進症がリスク因子です」