死亡リスク3.5倍の「心房細動」に要注意…患者の4割が無症状

自分で脈を測って記録しておくことも大事

 リスク因子が多い人ほど、わずかな症状を見逃さないようにし、日頃から検脈、そして心電計の活用を心がけるべきだ。

 心房細動と診断されれば、生活習慣の改善に加え、薬物治療。心房細動を抑える抗不整脈薬、血栓をできにくく(血液をサラサラに)する抗凝固薬を使う。抗凝固薬は、心房細動が原因の脳梗塞のリスクを60%以上低減できるといわれている。

 また、「カテーテルアブレーション治療」も検討される。カテーテルを脚の付け根から心臓まで入れ、異常な電気信号を出している部位を焼灼する方法だ。

 心房細動は、年々患者数が増加しており、2030年には患者数が108万人を超えると予測されている。無症状の心房細動を含めると、もっと多くなるという指摘もある。自己判断で、「自分は大丈夫」と思うのは禁物だ。

4 / 4 ページ

関連記事