慢性腎臓病と聞くと、すぐ「人工透析になるの?」と心配されがちなのですが、慢性腎臓病の患者さんの中で人工透析を受けている患者さんは、現在全体の約2%となっています。
では、大半の慢性腎臓病は「大した病気じゃないのか」と言われれば、それは違います。先に書いたように、慢性腎臓病になると、心臓と脳と血管に負担がかかります。その背景には動脈硬化があり、そのまた背景には糖尿病や高血圧などの生活習慣病があるわけです。
慢性腎臓病の患者さんは、健康な人に比べると約30%身体機能が低くなる。結果、寝たきりになってしまう人が増えるというデータがあります。
ですから、最近、慢性腎臓病の患者さんに対してのアプローチに「運動の推奨」があり、当クリニックでも「腎臓リハビリテーション」と呼ばれる運動療法に取り組んでいます。
健康長寿のカギは腎臓にあり