とはいえ、サプリメントの中には驚くほど高価なものがあるのも事実です。個人的な考えですが、私は同じ種類のサプリメントがあれば高価なものを選びます。意図的に出費することで、「無駄にならないようにきちんと飲まなければ」と強く意識して、適切な摂取習慣が確立できるからです。サプリメントと正しく付き合っていくには、実感できる効果と、それに見合った価格かどうかをしっかり見定める必要があるでしょう。
もうひとつ、サプリメントと付き合ううえで注意すべきポイントは、「何かおかしいな」という異変を感じたらすぐに中止することです。せっかく始めたのだから……などと様子を見ながら漫然と続けることはせず、スパッとやめて早い段階で医療機関に相談してください。
また、さまざまな持病があって、朝、昼、晩と普段から10種類近く薬を服用している人は、それにプラスしてサプリメントを飲むのは体への負担でしかありませんから、やめたほうがいいでしょう。そこまでではなくても、定期的に飲んでいる薬がある人がサプリメントを始めるときは、飲み合わせで相互作用が出ないかどうか、主治医に必ず相談してください。たとえば、クロレラ系のサプリメントは、血液をサラサラにする抗凝固薬の効果を減弱させてしまいます。降圧剤の効き目を増強させて血圧を下げすぎてしまう危険があるサプリメントもあります。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」