「でも、今のご本人に正常な判断を求めるのは極めて厳しいですよね」(私)
「そうですよね。先生に来てもらって、月1万円程度で診てもらえるなら払えるし、それがいいってことになったんです」(包括)
「限度額適用認定証もあった方がいいですね。訪問薬局さんも入ってもらいましょう。訪問看護さんはお金のことがはっきりしてからの方がいいかなと思います」(私)
「分かりました」(包括)
医療機関等の窓口でのお支払いが高額で負担となった場合、後から申請することで自己負担限度額を超えた分が払い戻される「高額療養費制度」があります。
しかし、最初のお支払い自体が難しい方もいる。そんな場合、限度額適用認定証を保険証と併せて医療機関等の窓口に提示すると、払戻金額を差し引いた金額、すなわち1カ月の自己負担限度額を窓口で払えばよい、という制度があるのです。
老親・家族 在宅での看取り方