老親・家族 在宅での看取り方

白血病患者の在宅医療を開始「定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を」

在宅医療でも輸血を実施する診療所がある

「輸血は以前の病院でも週1~2回はしていました」(患者)

「承知しました。今後のことについてなのですが、我々が伺う頻度が通常は2週に1回ですが、患者さんの場合、輸血があるので、最低でも1週に1回以上になると思います。そしてこの定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を受け付けています」(私)

「夜中でも休日でも大丈夫なんですね。安心です。お願いします」(患者)

 患者さん側と話し合いを持ち、その状況に合わせて療養プランを組み立てていきます。

「入院中にカビで肺炎になったんです。カビ菌に対して、薬を飲む必要はありますか?」(患者)

「でも3割負担ですよね。訪問薬局に送料がかかってしまうので、極力処方は少ない方がいいですよね? 確かお知り合いの漢方薬局の薬もご提案されていましたが、差し支えないと思います」(私)

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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