突然の頭痛や首痛は…くも膜下出血を招く「椎骨動脈解離」かもしれない

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「くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂により発症します。一般的には、『嚢状動脈瘤』と呼ばれる、解離した動脈と動脈の分岐点に発生するコブ状の脳動脈瘤の破裂が最も多く見られます。また、椎骨動脈解離によって生じた解離性脳動脈瘤も、最悪のケースではくも膜下出血などの脳卒中を引き起こす危険があるので注意が必要です」

 解離性脳動脈瘤によって発症する可能性がある2次障害は次の3つが挙げられる。

【頭痛のみ】亀裂が内膜から中膜まで及んだものの動脈瘤が破裂せず頭痛の症状のみで収まるタイプ。

【脳梗塞】亀裂によって流れ出た血液が内膜と中膜との間に入り込み、血管が狭まり塞がった状態。

【くも膜下出血】亀裂により内膜から流れ出た血液が外膜でとどまらず破裂し、血管外へ出血した状態。

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