ある時、茶の間の掛け軸が代わっていました。描かれた猫が後ろを振り向き、Kさんをにらんでいるように見え、その上に「解脱」という字が書かれています。
先日、内視鏡などの検査があり、がんの再発はなくホッとしました。そして、その頃から“盗み食い”もなくなりました。あの寝る前の空腹感は、がんの再発を心配していたせい、焦りのようなものだったのではないか。Kさんはそのように思ったそうです。
がんと向き合い生きていく