「熱中症」 絶対押さえたい対策法 梅雨の合間や明けがハイリスク

こまめな水分補給が肝心
必要に応じて暑熱環境から逃げる

 熱中症の予防は、「暑熱環境」と「脱水症」の2つをブロックすることに尽きる。

「体温コントロール不良による高体温症で熱中症を発症する。しかしそこへ至る前に2つの段階があります。暑い・蒸し暑いという暑熱環境があり、そこから大汗をかいて脱水症状を起こし、“水不足”から汗や皮膚からの放熱ができなくなって、高体温症になる。だから、暑熱環境から逃げる、そして脱水症を起こさないことが、熱中症予防になるのです」

■暑熱環境から逃げる

「今日は暑い」と思っていても、作業に没頭するうちに暑さを忘れてしまうことがある。また子供や認知機能の低下した高齢者では、暑さが意識の外にいってしまいがち。客観的な数値を参考に、必要に応じて暑熱環境から逃げるようにする。

「温度だけでなく湿度も熱中症のリスクに関係します。『蒸し+暑い』の程度を示す暑さ指数(WBGT)や熱中指数が環境省の『熱中症予防情報サイト』で公表されるので、それを確認する」

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