いずれの場合も、私がまず話しかけるのは患者さんです。挨拶や自己紹介をし、同伴のご家族がいるなら、患者さんに同伴者とどういう関係かを伺う。なぜ今日受診したのか、どのような気持ちで受診したのか、患者さんの口から説明してもらう。
よくあるのは、患者さんがうまく説明できなかったり、口ごもったりしたときに、ご家族が代わりに説明しようとするパターン。そんなときは、ご家族に「ご本人と話させてくださいね」と伝え、患者さんと会話を重ねます。
第一人者が教える 認知症のすべて