「娘に迷惑をかけちゃって」(患者さん)
ご家族の言葉に対して、患者さんはどういう態度を示すか。無関心か、同意するか、怒り出すか。患者さんとご家族のやりとりは、家庭での実際の様子の再現でもあります。
患者さんは認知機能が落ちてきてしまった中で自分なりの解決法、打開策を探して行動している。ご家族は患者さんを心配し苦悩し何かできることがないかを探している。それらを理解・評価し、いたわることが、医療者の務めだと考えています。
悪いのは患者さんの認知機能が落ちたことではない、敵は病気だと、ことあるごとに伝えるようにしています。
第一人者が教える 認知症のすべて