来月、横浜で開催される国際腫瘍学会議「ASCO ブレークスルー」は最先端のがん治療が議論される場で、そのテーマの一つが、放射線とAIを組み合わせたラジオミクスです。通常400種以上に及ぶ大規模な医用画像データを網羅的に解析し、予後の予測などを行う新しい研究分野。これが発達すると、たとえば肺がんの画像のみで病理タイプを予測できるようになります。
ただし、がん治療は複雑で、新しい医療技術などの評価を生存期間のみに求めることができません。診断分野ではAIが定着するでしょうが、治療全体の管理では専門医の関与が不可欠です。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵