健康長寿に役立つ高齢薬膳

【なつめ】「血」を増やして「心」を養い物忘れを改善させる

ドライフルーツと黒豆のヨーグルト和え(C)日刊ゲンダイ

 使い方は難しくありません。中華食材コーナーにある、干したなつめを使用します。手軽なのは「なつめ茶」。鍋に水1カップ当たり5個程度、包丁で半分くらいに切る、またはちぎって入れ、沸騰したら火を弱め15分ほど煮出します。

 あるいは、汁ものや煮物に入れて、煮るとほんのりした甘みが加わり「みりん」代わりに使えます。ほかにも、赤ワインや焼酎に漬け込んで「なつめ薬膳酒」にするのもおすすめです。

 なつめの物忘れを改善する効果を高めるためには、同じく血を増やす働きのあるブドウ、クコの実、黒砂糖などと組み合わせるとよいでしょう。また、老化をつかさどる臓器「腎」の働きを高め、脳のアンチエイジングに役立つクルミ、黒豆をプラスするとより効果的です。

■なつめ高齢薬膳レシピ

脳トレドライフルーツと黒豆のヨーグルトあえ

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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