時間栄養学と旬の食材

【グァバ】強い日差しから肌を守り、腸内環境を整えてくれる

血糖値の上昇を抑える効果があるグァバ

 ビタミンCと同じように抗酸化作用の強いβ-カロテンもグァバには豊富です。量や食材によるものの、食べてから6時間以降に血中濃度が高まる報告があります。朝や昼の活動している時間帯に取っておき、夜に寝る時の肌のターンオーバー補修に役立つ可能性も期待できますね!

 果実だけではありません。沖縄の3大薬草の1つといわれることもあるのがグァバの葉。タンニン、ケルセチンなどのポリフェノールを多く含んでいて、血糖値の上昇を抑える効果があるといわれています。グァバの葉を利用して作る「グァバ茶」は、血糖値の上昇を抑える効果があるとされ、血糖値が高くなりやすい夜におすすめのお茶です。

 グァバの果実に含まれるペプチド(Pg-AMP1)が大腸菌や黄色ブドウ球菌を抗菌する作用、グァバ抽出物が腸チフス菌や食中毒性下痢の予防に役立つことや、ヒトの細胞の実験ではグァバ葉抽出物が大腸菌やコレラ菌などが出す毒素を抑制することも分かっていて、実も葉も抗菌作用が強いことが分かっています。

 さまざまな形に加工されて販売されています。その幅広いアレンジをこの夏楽しんでみてはいかがでしょうか。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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