また、友人や親戚とのつながりを維持することも大切です。孤独の健康リスクが注目されている米国では、65歳以上の1人暮らしの高齢者を対象にしたこんな調査が報告されています。何かあれば助けてくれる親戚や友達がいない高齢者は、自立した生活が困難になって老人介護施設に入るリスクが高く、重い病気にかかった場合はさらにリスクが高かったといいます。
さらには、もし視力障害があればその原因究明と必要な治療、聴力の低下を感じたら補聴器の利用など、周囲とのコミュニケーションに支障を感じない感覚機能の維持も重要です。
「誰かしらとつながっている」という精神的な支えは、想像以上に安心感をもたらし、心臓を含めた健康維持に大きく関係していると考えられます。
■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」