なぜ帯状疱疹ワクチンの対象年齢が、50歳以上から18歳以上に拡大されたのか

頭痛と間違えることもある

「帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛では、治療も異なります。帯状疱疹は抗ウイルス薬が治療の基本であるのに対し、帯状疱疹後神経痛はオピオイド、神経ブロック、抗てんかん薬、抗うつ薬などで痛みのコントロールを目指します」

 帯状疱疹後神経痛を回避するには、まずはワクチン接種で帯状疱疹の発症リスクを下げる。加えて、免疫力を極力低下させない。

 そしてもし帯状疱疹らしき症状があったら、すぐに行動を起こすことだ。

「赤い発疹の前に、体の片側にチクチクピリピリといった痛みが出てきます。皮膚の違和感と捉えた方がいいかもしれません。いずれにせよ、体の片側に何らかの皮膚の違和感があったら、その段階で皮膚科を受診するべきです。帯状疱疹は顔に出ることもあり、その場合は、頭痛と感じる人もいます」

 “様子見”は禁物だ。

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