医療だけでは幸せになれない

論文と現実のギャップ…「サブグループ分析」で目の前の個人に近い人で解析

バングラデシュのダッカ(C)Meinzahn/iStock

(注)偶然4つのうちの1つで有意水準5%未満で差を検出してしまう確率のこと。有意差が出ない確率は1つの検定では1-0.05=0.95であるが、これが4つ検定して1つも有意差が出ない確率になると(0.95)⁴である。この補集合が少なくとも1つは有意差が出てしまう確率になるので、「1-(0.95)⁴=0.19」と計算される。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

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