科学が証明!ストレス解消法

ラムネで効果的にイライラ回避…効率的に血糖値を上げる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、ラムネで有名な森永製菓は、東京大学大学院との共同研究(22年)で、ブドウ糖を食べると「注意力」が上がる可能性があると発表しています。

 このように甘いものに含まれている成分は生命維持や脳の働きの上で必要不可欠なもの。ただし、脳が疲れてイライラしているときは、「体に悪いものを食べすぎないようにしよう」といった抑制機能が働かなくなっています。そのため、ジャンクフードやカロリーの高い甘いお菓子を選んでしまいます。ブレーキが外れないようにするためにも、こまめにブドウ糖を補給しておくと◎。食べるのを我慢してイライラが募ると、ドカ食いをしてしまう可能性も高まってしまうのです。

 脳は1時間あたり、4~5グラムのブドウ糖を必要するといわれています。ラムネは1本あたり約29グラム入っていて、26グラム前後のブドウ糖が摂取できると考えられます。食べすぎないように、効果的にラムネを摂取してイライラ回避を心がけましょう。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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