糖尿病の人は死にたくなければ…膵臓がん検査を忘れてはいけない!

必要に応じてMRIや超音波内視鏡で精査(提供写真)

 局所だけ進行の膵臓がんでは抗がん剤に加えて放射線治療を行うことが多い。この放射線治療も近年は高精度放射線治療のひとつである強度変調放射線治療(IMRT)によって行うのが一般的になりつつあります。また小さくなった一部の患者さんでは手術も試みられています。

 膵臓がんの検査や治療法はたくさんあるのに、そこまでたどり着かずに亡くなる糖尿病の患者さんが多いのは残念なことです。

 糖尿病になったら、ただ糖尿病専門医の先生に診ていただくだけでなく、ぜひ膵臓の検査を定期的に受けていただきたいと思います。

▽黒﨑弘正(くろさき・ひろまさ)江戸川病院放射線科部長。1995年、群馬大学医学部卒。医学博士。日本専門医機構認定放射線専門医、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医。JCHO東京新宿メディカルセンターなどの勤務を経て2021年9月から現職。

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