健脳カフェは、認知症予防に役立つプログラムをいくつも用意している点に加え、さまざまな人とコミュニケーションを取れる場所としても有益だと考えています。認知機能低下が気になる参加者、上智大学で心理学を学ぶ学生さん、カフェの趣旨に賛同するボランティアの人々など、集まる人の年齢、経歴、所属の幅は広いです。
社会参加や余暇活動が高齢者の認知機能低下を抑制すること、認知症のリスク低減と関連していることは、研究で明らかになっています。
地中海食と認知症の関連についての研究発表もあるScarmeas氏らは、認知症のない65歳以上の1772人を対象に、初年度は社会参加・余暇活動を調査。その後、継続的に参加していた13項目(趣味、ボランティア活動、ゲーム、映画・レストラン・スポーツイベントへ行くなど)をポイントとしてカウントしたところ、認知症発症リスクは7ポイント以上の高活動群で低下していました。
第一人者が教える 認知症のすべて