認知機能の維持や向上には運動が有効だとご存じの方は多いでしょう。ただ、効果をより高めるには、併せて記憶力、言語能力、判断力、計算などの「知的活動」を行う必要があります。
2013年、米テキサス大学ダラス校の研究者らによると、音楽鑑賞やパズルゲームを行った人に比べて、カメラの撮影技術や画像編集技術の習得を行うなど、新しい事柄の習得を行ったグループの方が認知機能は向上していたと報告されました。これは単に写真を撮るだけではなく技術を覚えたり、どうしたらよりきれいな写真になるか、撮り方や編集法を考え工夫する過程が脳に負荷をかけ、物事を考えるトレーニングになるからです。これを繰り返し行うことで脳が活性化するだけでなく神経ネットワークを介して記憶は脳の広範囲に広がり、記憶の保存と取り出しがスムーズに行えるようになったり、創造的な考え方ができるようになるのです。ただ、いきなりカメラ教室に通うのはハードルが高いと感じる人も少なくないでしょう。
介護の不安は解消できる