病気の治療そのものはしっかり終わっていても、その後のリハビリが十分ではないことで廃用症候群を起こし、寝たきりになってしまうケースは少なくないのです。
病気やケガをして手術などの治療を行うのは「急性期病院」です。その後、病状が落ち着いた段階で治療はいったん終了となり、障害が残った場合は、次に「回復期病院」に移ってリハビリが行われます。急性期病院でもリハビリテーション科などが設置され、リハビリを実施している施設はあります。ただ、急性期病院はあくまでも病気の治療を行うところなので、どうしても“治療プラスアルファ”といった感じのリハビリしかできていないケースが少なくありません。急性期病院の医師は病気の治療が最優先ですから、基本的に病気そのものしか見ていない場合が多く、人間力を回復させる十分なリハビリを行えないのです。
■75歳以上は2週間以上の安静は危ない
正解のリハビリ、最善の介護