廃用症候群のリハビリでは、まず最初の2週間が勝負で、1カ月でかなり改善します。就寝時間以外はベッドには戻さず、座らせる、立たせる、歩かせる、コミュニケートするを繰り返すことで、この期間に全身の状態がグッと上がってきます。その後、2カ月目くらいまでは上昇が緩やかになりますが、2~3カ月までの期間で再び状態が上がっていくのが多く見られるパターンです。廃用症候群で寝たきりだった患者さんも、トータル3カ月の適切なリハビリで身の回りの簡単な作業ができるようになり、留守番できる状態で退院して自宅に帰ることが可能になります。
本来であれば回復して元気になって元の生活に戻れる患者さんが、廃用症候群で寝たきりのまま亡くなってしまうケースも起こりえます。そんな不幸な事態を減らせるのが正解のリハビリなのです。
正解のリハビリ、最善の介護