科学が証明!ストレス解消法

人間はウソを見抜くことができる生物なのか? 正答率は65%弱

写真はイメージ

 ポール・エクマンという表情と感情についての研究──、顔の表情の微妙な動きから精神状態を分析してきた研究者がいます。彼によれば、人間の怒った顔や悲しい顔などの表情は世界共通で、われわれ日本人も欧米人も、秘境の地で生活している人たちも、「この人は怒っているな」「いまは悲しいんだな」と感情を読み取るシステムに差異はないといいます。

 この事実をもとに、エクマン教授は、ありとあらゆる顔のデータを取り、人の感情を十数種類に分類しました。そして、研究を重ねた結果、100%に近い確率で、ウソを見破れるようになったのだそうです。

 裏を返せば、膨大なデータをもとに、かつ極めて長い時間をかけて研究をしない限り、人のウソを見破れない。一朝一夕でできることではないわけですから、「この人はこういう人だよね」と安易な判断は危険なのです。下手な経験だけでは、人間を見抜けません。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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