一生見える目をつくる

子供の近視の進行を60%軽減させる「低濃度アトロピン療法」

成長期の近視は放っておくと進行するので親の責任で管理を

 低濃度アトロピン療法もオルソケラトロジーと同じく、保険適用ではありません。点眼薬1本の価格は当クリニックでは約1000円。1カ月で1本を使い切っていただきます。なお、低濃度アトロピン療法は近視が正視になるということではありません。あくまでも現在の近視を進行させないようにするための治療法となります。

 低濃度アトロピン療法を始めるまでの簡単な流れはまずお子さまの視力や目の状態などを検査・診察した後、問題がなければ1カ月分を処方します。

 1カ月後に受診していただき、目の状態を確認して問題がなければ治療継続となります。その後は3カ月ごとの定期検査が必要となります。

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荒井宏幸

荒井宏幸

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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