介護の不安は解消できる

認知症の周辺症状を軽減させる「音楽療法」とは何か?

音楽療法士の赤塚望氏(提供写真)

 認知症を発症すると外出する機会が減り社会的孤立を招きやすくなります。何度も参加して顔見知りができると、認知症と診断されてから自信を失い塞ぎ込みがちだった方でも「〇〇さん、ここに座りなよ」と自ら他の参加者に話しかけたり、毎週参加されている方であれば「〇〇さん今日来ていないけど、どうしたのかしら」など、交友関係が構築されている光景をよく目にします。

 音楽療法はBPSDの改善だけでなく社会性や社交性の再獲得を促し、社会的孤立の解消や予防にもつながるのです。

▽赤塚望(あかつか・のぞみ) 日本音楽療法学会認定音楽療法士。2019年名古屋音楽大学卒業。現在は偕行会城西病院に勤務。

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