こうした試験結果を受け、日本でも2024年から3種類のパルスフィールドアブレーションが導入されることが決まっています。日本でも、従来のカテーテルアブレーションでは85%程度だった初期成功率を上げられるのか、20%前後といわれる再発率を改善できるのかなど、課題はいくつかありますが、機器が進歩しているのは間違いありません。
かつてカテーテルアブレーションの分野では、治療効果が疑問視されていました。心房細動を起こす原因になっている部分を特定しにくかったことが大きな原因です。しかし、近年の技術向上によって異常を起こしている部分を探し当てる「マッピング」の精度が格段に上がり、原因になっている部分を狙って焼灼できるようになったことで、治療成績もアップしています。今回のパルスフィールドアブレーションにも、最新の3次元マッピング技術が搭載されているといいます。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」