京丹後の研究で見えた「健康で長生きする」ためにやるべきこと…腸内研究の第一人者に聞いた

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 肉の摂取は少なめにし、大豆・大豆加工食品などに多い植物性タンパク質を意識的に取る。さらに発酵食品、野菜、きのこ、玄米、果物、海藻類も積極的に取る。

「これらの食品には食物繊維が豊富です。私は、WHOが推奨する食物繊維25グラム以上を1日の摂取目安にしていますが、相当計画的に取らないと達成できません。私の場合、朝はリンゴ、キウイ、柿などの季節の果物が入ったスペシャルスムージー、主食は玄米や全粒穀類。京丹後の高齢者も食物繊維を日頃から摂取しており、野菜やきのこ、海藻、豆腐などが入った具だくさんのお味噌汁を召し上がっている方が多かったですね」

 運動も、不可欠だ。京丹後の高齢者は朝早く起きて畑や海で労働。普通に生活しているだけでも、活動量が日常的に多い。車や電車、バスなどの利用が多い人は、極力歩くようにして“チリも積もれば”的に活動量を増やしていきたい。

 なお、京丹後の世界最高齢の男性、木村次郎右衛門さんは、20歳から65歳まで郵便局で勤務。毎朝5時半起床、午後8時就寝。朝はヨーグルト、サツマイモ、梅干し、夜は生乳を飲むことが日課だったという。

 健康で長生きするためのヒントにしたい。

4 / 4 ページ

関連記事