以前、お話ししたように、“人間力”を回復させるための正しいリハビリを受けられる回復期病院を選ぶ際は、「力量のある主治医が在籍してるかどうか」が重要なポイントになります。
リハビリ主治医の力量によって患者さんの回復度合いは大きく変わり、主治医は、睡眠、栄養、投薬など多岐にわたる状況の管理が求められます。「排泄障害」もそのひとつです。患者さんが自宅退院するために最も重要な日常生活動作が、「自分でトイレができるようになる」ことだからです。
排泄障害には、排尿困難や頻尿などの排尿障害、便秘や下痢などの排便障害があります。何らかの病気や外傷によって尿や便を排泄する機能そのものが障害されて起こるだけでなく、運動機能の障害や衰えによってトイレに行けない、便座に座れない、下着の着脱ができないために起こる場合もあります。
こうした排泄障害を回復させるには、障害の病態をしっかり把握したうえで、薬の内服とリハビリで治療する必要があります。
正解のリハビリ、最善の介護