濃いルーほど効く カレーとアルツハイマーの深~い関係

東京有明医療大学の川嶋朗教授/(C)日刊ゲンダイ

「辛口だろうが甘口だろうが関係ありません。ポークカレーやビーフカレーの違いもない。アルツハイマー病に効果があるとされるのは、カレーを黄色くするウコン。そこに含まれるクルクミンなのです。ただ、ウコンには大きく分けて、秋ウコン(ターメリック)、春ウコン(キョウオウ)、紫ウコン(ガジュツ)があります。クルクミンの含有量が多いのは秋ウコンで、春ウコンは少ない。市販のカレールーを買うなら、成分表にターメリックと書かれたものを選ぶといいでしょう」

■生ウコンより乾燥ウコン

 愛媛県産業技術研究所の調査では、100グラム中のクルクミン含有量は、秋ウコン160ミリグラム、春ウコン20ミリグラム、紫ウコン0ミリグラムだった。意外なことに、生のウコンより乾燥させたウコンの方が含有量が多くなり、乾燥粉末の秋ウコンなら500ミリにも達する。秋ウコンは包丁で切ると、人参のように赤みがかっているのが特徴。一方、春ウコンは白い。カレーを選ぶ際は、辛い・甘いではなく、色の濃いルーを選ぶべきだ。

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