濃いルーほど効く カレーとアルツハイマーの深~い関係

東京有明医療大学の川嶋朗教授/(C)日刊ゲンダイ

 では、どれくらいの頻度で食べるべきか?

「同じ食品を毎日食べることは、アレルギーを誘発したり、同じ添加物を重ねて体に入れることにもなります。まあ、週に2、3回も食べればいいでしょうが、問題がなければ毎日食べてもいい。カレーには、蕃椒(唐辛子)、丁香(グローブ)、大蒜(ガーリック)、陳皮(ミカンの皮)など漢方として扱われる素材が豊富。カレー以上の栄養食はありません」

 日本のアルツハイマー患者は約116万人(厚労省=2010年)で、人口比ではアメリカの半分程度。さすがはカレーが“ニッポンの国民食”と呼ばれることだけはある。目指すは1日3食、365日カレーのインド人だ。

「ターメリックを使っているなら、カレー南蛮、カレー肉ジャガなど何でもいい。私も貧乏学生時代(北大医学部)は、ずっとカレーでした。母親が段ボールに米とカレールーを詰めて送ってくるからです。カレーによるボケ予防の何がいいのかというと、毎日食べても飽きないこと。良薬でも続けられなければ意味がありません」

 夕食は、沖縄の「うっちん茶」(ウコン茶)を飲みながらカレーライスだ。

3 / 3 ページ

関連記事