「今開かれている県議会の代表質問でも、この話題が取り上げられました。確かに患者数の割合が多い前立腺がんが先進医療Aからはずれれば、施設運営に大きな混乱が生じかねないとの懸念があります」
このため、神奈川県知事が、重粒子線によるがん治療が引き続き先進医療Aにとどまるよう、8月28日に厚生労働大臣、9月7日に内閣官房長官へ要望を行うなどの努力が行われている。
「神奈川県全域は、安倍首相が鳴り物入りでスタートさせた、医療における国家戦略特区に指定されています。難治性のがんの創薬、神経症の診断薬の開発など日本の医療開発拠点なのです。iROCKはその中核的存在と言っても過言ではありません。それがつまずけば、医療特区構想全体にも大きな影響が出ることになりかねない。ぜひ、激変緩和措置を取ってもらいたいものです」(神奈川県政関係者)
どうなる! 日本の医療