ただ、使用するタイミングによってはかえって悪化してしまうケースもありますし、費用もそれなりにかかるので、手軽に使えるものではありません。
心臓手術を受ける患者さんは、とにかく「心臓を治す」ということに意識が集中しています。事前に腎臓の状態が悪いという説明は受けているものの、いざ術後に腎臓の状態が悪化すると、「心臓は治ったのに、腎臓が悪くなってしまったんですか?」といった状況になりがちです。
合併症を抱える患者さんの心臓手術は、そうした難しさも想定しなければならないのです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」