それでは、スルフォニル尿素やインスリンを使ったグループでがんが多いのはなぜでしょう。これはやはりインスリンそのものにがんを増やす作用があるのかもしれません。というのもスルフォニル尿素も膵臓を刺激してインスリンを多く出す薬ですから、インスリンを多く使うのと同じような効果があります。これに対して、メトホルミンはインスリンの効きをよくする薬で、少ないインスリンを効率よく使うためにインスリンが高くならず、他の治療に比べてがんが少ないのかもしれないのです。
医療数字のカラクリ