2年ほど前、NHKの「クローズアップ現代」で、“高齢者はもっと肉を食べるべきだ”という特集が組まれたことがあります。番組によれば、70歳以上の5人に1人がタンパク質不足による栄養失調とか。
これをきっかけに、もっと肉を食べようという運動が、マスコミを中心に活発になりました。タンパク質が不足すると、認知症や心臓病、骨粗しょう症のリスクが高まるといわれています。また筋肉が弱って、自力で動けなくなってきます。そのため最近では「肉こそ長寿の秘訣」とまで言い切る人も現れるほどです。
とすれば、肉の購入量が多い県ほど、平均寿命も長いのでしょうか。最長寿県と最下位県との差は、男性で3.6歳、女性で1.8歳。とくに男性の平均寿命の差は、看過できません。そこでデータを並べてみると、表のようになりました。男性の長寿上位5県と下位5県について、肉(生鮮肉)の購入量を調べたものです。
家計簿を見れば病気がわかる