家計簿を見れば病気がわかる

イカ・タコ好きの青森県民は栄養ドリンク40~50本を消費

(C)日刊ゲンダイ

 飲み屋でよく出る仲間内の話題のひとつに「イカとタコ、どっちが好き?」があります。それをめぐって、自身の出身地や食べ方も絡めて、大いに盛り上がります。

 一般に、タコは関西、イカは北日本といったイメージが定着しています。しかし家計消費(全国平均)では、イカが年間約2.2キロに対して、タコはわずか0.7キロほど。タコを多く消費しているのは、言うまでもなく関西の府県ですが、北海道が5位に食い込んでいます。北海道は、巨大なミズダコの水揚げでトップなのです。とはいえ、1位の香川でさえ、タコ(約1.1キロ)よりもイカの消費量(約1.5キロ)のほうが多いのですから、イカの完勝と言っていいでしょう。

 イカやタコはコレステロールが多いから、あまり食べないほうがいいといわれていました。イカのコレステロールは、身100グラム当たり300~1000ミリグラム、タコは150ミリグラムほど。豚肉は50~100ミリグラムですから、確かにかなり多めです。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。