実は眼精疲労? 目の表面乾く「偽ドライアイ」が急増中

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 梶田眼科の患者の中には、他院でドライアイの治療「涙点プラグ(涙の流出口に栓を差し込む)」を受けていて、「涙が止まらない。涙点プラグを抜いてほしい」と訴える“実は眼精疲労”というケースも少なくない。

 眼精疲労は、「調節機能」と「眼位異常」を調べる2つの検査なしでは正確に診断できない。眼精疲労の原因は、「毛様体筋の疲労でピント調節がうまくできないこと」と、「眼位の異常」の2つだからだ。眼位とは、ぼーっと両目で遠くを見た時の目の向き。まっすぐの人もいれば、外側、内側、上下を向いている人もいる。

「眼位が外側を向いていると、近くを見る時に中心部分に寄せなくてはなりません。眼筋に負担がかかり、眼精疲労を起こしやすくなるのです」

■「視力がいい」が不調招く

 かつては、遠くを見られることが「よし」とされてきた。

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