また、1日当たりの包括医療費は、入院日数が延びると減らされる仕組みになっています。多くのがんで、入院が2週間を超えると、包括医療費が減らされます。そのため、入院日数も劇的に短縮しています。入院と手術に必要な医療費は、実は大した額にはなりません。
いまでは、がん医療を行っている有名病院・大病院のすべてが、DPCを採用しています。どの病院を選んでも、手術前の精密検査や術後の抗がん剤・放射線治療などは、ほとんどすべて外来で行われています。
外来での抗がん剤治療は、経口薬なら毎月1~数回、点滴なら数回~10回程度の通院が必要になります。抗がん剤には高価なものが多く、毎月の支払いが数万円から、高額療養費の上限に達することも珍しくありません。また放射線治療では、数週間にわたってほぼ毎日(土日を除く)の通院を強いられます。
闘病生活が長びくほど、外来治療も続きます。長生きするほど、医療費が膨らんでいくのです。そのため、最近のがん保険の多くは、通院保障を充実させています。もし加入するなら、通院保障のある保険を選ばなければいけません。
がん保険 本当に必要ですか