死を招く病気は秋に発症する

秋の花粉症は口腔アレルギーを合併して重症化のケースも

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 俳句の世界では「花粉症」は春の季語として定着しているそうです。言うまでもなくスギとヒノキが中心です。しかし、それ以外の花粉もそれぞれの季節ごとに空中を漂っています。たとえば夏はイネ科の花粉。これからの季節は、キク科のブタクサとヨモギ。ほかにカナムグラやイラクサも、秋の花粉症を引き起こします。

 花粉が大量に飛ぶのは「風媒花」植物です。その名のとおり風を介して受粉します。風媒花植物は共通して花粉の量が多く、しかも粒子が小さいため飛びやすくなっています。それが花粉症を引き起こす原因になっているのです。

 花粉を蜂などに運んでもらう「虫媒花」植物は、花粉の量が少なく粒子が大きいため、ほとんど飛散しません。ちなみに、セイタカアワダチソウは虫媒花ですから、花粉症になることはほとんどありません。見た目が派手で大きく蜜を持っているのが虫媒花、小さく目立たず蜂などが寄り付かないのが風媒花です。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。