もっとも多い東京都中央部は、全国平均の約3.7倍も精神系医師が集まっていることになります。この医療圏は千代田区・中央区・港区・文京区・台東区の5区で構成されています。大学病院や有名病院が数多く集まっているため、医師数そのものが全国でもっとも多いエリアです。
また中央省庁や大企業の本社、大学などが集まっているので、精神の問題を抱えたサラリーマンや学生が集まりやすいのです。精神系にとって「商売」に適した土地といえます。
精神系の患者は大きく2通りに分かれます。うつ・発達障害・統合失調症・拒食症などを抱えた比較的若い世代の患者と、高齢の認知症患者です。徘徊や暴力など問題行動の多い患者は、主に精神科が担当します。都内の精神系医師たちは、どちらかといえば若い世代を診る機会が多いはずです。多摩地区は高齢化が進んでいるので、認知症患者を診ることのほうが多いでしょう。
精神系医師がもっとも少ないのは、埼玉県南部と南西部。埼玉県は人口当たりの医師数が全国最下位。精神系医師が少ないのもうなずけます。若い世代が多いエリアなのですが、患者のなかには、越境して都内の病院に通う人が少なくないに違いありません。
大都市圏なんでも健康ランキング