独白 愉快な“病人”たち

横森理香さんは「更年期障害」とどう向き合ってきたのか

横森理香さん(C)日刊ゲンダイ

 ただ、不思議と仕事への影響は一切ありませんでした。つらくて書けないと悩んだことは一度もありません。何があっても書けちゃう(笑い)。

 一番つらかったのは体よりも「心が苦しい」こと。気持ちが落ち込むことです。人は甘えから身近な人に恨みを抱いてしまいがち。我が家も過去10年間、夫婦の危機がありました。ホルモンバランスが悪くイライラしてしまう上に、男性も頑固になる年齢ですからね。更年期に離婚するご夫婦も多いと聞きます。

 この時期、心のよりどころを家庭の外につくるのも、ミッドライフ・クライシスを乗り切るコツです。私は46歳の時に同世代の仲間3人でコミュニティーサロンを始めました。私の趣味のベリーダンスをはじめ、ヨガやおしゃべりを同世代の仲間で楽しむ場所です。人数も随分増えました。毎日小一時間の運動をすると、よく眠れるし更年期症状が軽くなるんです。

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