初夏の健康対策 誤解と真実

真夏の常識は当てはまらず 5月の熱中症はこんなに危険

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

②スポーツドリンクで糖尿病悪化

 炎天下で大量の汗をかいた時などに飲むと最もいいのは、水に塩とブドウ糖を加えた経口補水液だ。しかし、スポーツドリンクの方が手軽に手に入るからと、こちらを飲む人も多いだろう。経口補水液より体内への吸収は遅いとはいえ、発汗で失われた塩分を補うことができる。

 ところが5月は、真夏と比べて汗を大量にかく機会は少ない。今からスポーツドリンクを常飲していると、塩分や、同じくスポーツドリンクに含まれる糖分の過剰摂取につながり、高血圧や糖尿病の悪化を招く。

 また現在は糖尿病でなくても、ペットボトル症候群と呼ばれる急性糖尿病に陥るかもしれない。 

「汗をそれほどかいていない状況では、スポーツドリンクより水を飲んだ方がいい」

③気温は高くなくても熱中症

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