投与で進行リスク2割減 乳がん治療薬に新たな「第1選択」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 つまり、今投与しているホルモン剤は、いつか効かなくなる。「Aが駄目になったらB、Bが駄目になったらC」というように、複数種類あるホルモン剤をつないでいく。そして、ここぞというタイミングで抗がん剤に切り替える。

「この切り替えのタイミングを誤ってはいけません。臓器の状態が保たれていないと抗がん剤は使えない。患者の余命を予測し、薬を使い分ける。余命予測が3年、7年、10年の患者さんで、ホルモン療法をどれだけやるか、どこで抗がん剤に切り替えるかも、変わってきます」

 見極めは医師の経験がモノをいう。効果の高い薬が出てきているからこそ、経験値の高い医師に出会えるかも重要ポイントとなる。

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