そこで、近年、国立成育医療研究センターを中心に、全国に小児がん拠点病院が整備されました。東京都では都立小児総合医療センターがそれにあたります。そこで聞けば、どの施設で診てもらえるかが分かります。
小児がんは、幼児などでは本人の訴えが曖昧で発見が難しく、そして病気の進行が速いといえます。それでも、薬物治療、放射線治療ともに成人よりも効きやすく、治癒される方も多いのですが、残念ながら亡くなる方も出てきます。
■近年、全国に拠点病院が整備された
小児がんは種類によって症状はさまざまです。白血病では発熱、貧血、血が止まりにくいといった症状が、悪性リンパ腫では痛みのないリンパ節の腫れ、発熱などがみられます。脳腫瘍は頭痛、嘔吐、手足の麻痺、歩行時によろける、神経芽細胞腫やウイルムス腫瘍(腎芽腫)は腹部の腫瘤などで発見されます。
がんと向き合い生きていく