がんの再発予防のため、あるいは、がんがリンパ節、肺、骨などに転移した場合、手術後に放射線治療が行われます。放射性ヨードの内服が中心です。乳頭がん、濾胞がんの細胞は、多くが正常細胞と同様にヨードを取り込む性質があり、内服した放射性ヨードががん細胞に取り込まれ、がんを破壊することになります。Dさんが受けられたのがこの治療です。厳重に隔離して管理する必要があるため、この治療が行える施設は限られています。また、がんがヨードを取り込まない場合は、放射線外部照射が行われます。
甲状腺がんの未分化がんはまれですが、進行が早く、治療法も確立していません。そのため、残念ながら予後は悪いのが現状です。
がんと向き合い生きていく